電子レセプトで請求するためには

傷病名コード(マスタ)等の整備が必要です

医療機関では、傷病名や診療報酬点数などは医療機関独自のコードにより管理・運営されています。
レセプト電算処理システムでは、各医療機関がそれぞれ独自のコードで請求されても審査支払機関で処理することができないため、厚生労働大臣が定めた統一コードにより請求することとなります。
そのため、医療機関の独自のコードに統一コードを対応付けするなど傷病名コード等を管理しているマスタの整備が必要となります。

●マスタの整備方法

マスタの整備方法については、大別すると次の2つの方法があります。

医事会計システムのマスタを基本マスタに置き換える方法 医事会計システムのマスタ内部に統一コードを組み込む方法
この方法は、コード体系が変更となるため入力操作等の運用変更が生じますが、マスタの改定作業は不要となります。 この方法は、独自のコード体系は変更しませんが、統一コードとの対応付けの事前作業が必要となります。

●傷病名マスタ移行の実例

(レセプト電算処理を導入した病院(480床)の実例))

移行の対象となった傷病名数

7,810

プログラムにより対応付けした傷病名数 6,092(78%)
手作業により対応付けした傷病名数 131(2%)
対応付けできず末コード化傷病名※とした傷病名数 1,586(20%)

※使用したい傷病名が基本マスタに設定されていない場合は、末コード化傷病名としてワープロ入力により記録することができます。

システムの移行に伴う問題点として、いわゆる外字の使用問題とマスタの変換率の問題がありますが、この問題はいずれのシステムでも起こるものであって、レセプト電算処理システムに特有ではなく、これ以外については通常の移行と異なりませんでした。
また、従来のシステムでは、比較的自由に医師が病名を付けていましたが、病名が標準化されたために、病名を軸とした様々な処理が可能となり。院内のレセプト審査を機械的に行う可能性が開けたと思います。
・・・(東京都・病院長)

請求手続き

医事会計システムの移行作業が終わりましたら、移行が正しく行われているかを確認するため、審査支払機関との「確認試験」の実施をお勧めします。確認試験が良好に終了しましたら、電子レセプト請求を開始するための「光ディスク等を用いた費用の請求に関する届出」を審査支払機関に提出してください。

請求手続き

導入費用はどれくらい

医療機関の規模や使用されている医事会計システムによっても異なりますが、ある大手メーカーの参考価格によれば次のとおりです。

  新規導入の場合(単位・万円)
ソフト費 インストール費
診療所 0 25
病院(〜200 床) 100 200
病院(〜400 床) 150 300
病院(〜600 床) 200 400

移行作業にかかる期間は

移行作業にかかる期間は、審査支払機関との確認試験を含め概ね診療所で2か月、病院で3〜6か月程度かかっているのが通例です。

●レセプト電算処理システム導入スケジュール

(レセプト電算処理を導入した病院(200床)の実例)

レセプト電算処理システム導入スケジュール

※接続試験の実施は医療機関の任意です。

電子媒体の種類、規格

現在、請求できる電子媒体は、コンパクトディスク(CD-R)、フレキシブルディスク(FD)、光ディスク(MO)の3種類です

種類 フォーマット・記録形式 規格 備考
JIS MS-DOS
固定項目
長形式
固定項目
長形式
CSV形式
フレキシブルディスク(FD) JIS X 6211-1986 5インチ
JIS X 6223-1987 3.5インチ
光ディスク(MO) JIS X 6275-1997 90mm230MB